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「すみません、飛鳥さん。それは出来ません……」
梓は決まり悪そうに飛鳥の申し出を断った。
飛鳥はキレのある目をより細めた。訝しげに梓を見る。
「あら、何故? 相手はもちろん、貴方よ?」
飛鳥は仕事に関しては妥協を許さない。
彼女が自分の信念を曲げない事は皆、よく知っている。
「だって……顔が残念じゃないっすか? 全国雑誌に曝せるような」
「黙れハゲぇっ! 終いにゃあの世に送るっ!」
「人が親切に教えてやってんのに……」
「有難迷惑だわっ!」
飛鳥は二人のやり取りに満足そうに微笑み二回、パンパンと手を叩いた。
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