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時計を見ると7時過ぎ…
パーティーは9時から
それまでに夫は帰ってこない…
お花を敷き詰めたお風呂に入り
コルセットを一番キツク巻き
伯爵から手紙と一緒にいただいた、淡いピンクのドレスを身に纏う
たったそれだけなのに、心が浮かれている
「何を騒々しい…」
今日はなんて運が悪いのだろう…
正直に話した方が良いのかしら?
「これからパーティーに行くの…」
「ほう…そのような話聞いていないが?」
「言う暇がありませんでしたの。」
「どこのどいつのパーティーだ?」
「ホルマン伯爵のパーティーよ?」
「あの没落貴族か…いいだろ…私も行こう。」
「行くってパーティーに?」
「当然だ…まさかお前だけ招待されたわけではあるまい?」
「それはそうですが…」
「なら、少し待っておけ…すぐ支度する。」
なぜ、いつもこうなるのだろう?
家にいても落ち着かない…
どこへいても監視する
「何をボサッとしている…行くぞ」
軍服を脱いだ夫は
そこらの貴族より恰好良い
きっとパーティーにいけば、また新しい人を見つけるのだろう…
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