プロローグ

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 少し眠そうだがいつものようにして嵐はキッチンに立ち、1人分の朝食を作る。     父と母はいない… 6歳の頃、施設の前に置き去りにされていたらしい。   嵐の記憶はなかったらしく、手には「雨宮嵐・6歳」と書かれた紙1枚だけがにぎられていた。本当の名前なのかはさだかではない…     嵐は小学2年の時に施設を出て一人暮らしをはじめた…       施設の人は反対したのだが嵐は有無を言わせず押し切った…     それから10年、1人で過ごしているわけだが小2にして偽名を使い、株の売買などで金を稼ぎ一軒家を購入…       数億は稼いだらしい…。   普通ならありえないことだが、嵐はそれを当然のごとくやってのけた。(嵐曰く、「簡単だった…」らしい)       その時の金のおかげで生活費に困ったことはない。 そればかりか、月に一度、施設に100万ほど仕送りしているらしい。     ちなみに、周囲の人々には内緒にしている。 (面倒いし、うるさくなるから…)       そうして、今に至っている…
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