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その頃近藤は珍しく早く起き、刀の手入れをしていた
平和な世に幸せを感じつつ、使う必要の無くなった刀をみては物足りなさといつかこの幸せが無くなってしまいそうな気がしていた
「近藤さん、朝ですよ。起きて下さい」
障子の向こう側から声がした
「沙羅サン?」
「おはようございます」
挨拶と共に沙羅が障子を開け、少し戸惑いがちに部屋に入ってきた
「あら、起きてらしたんですね」
「・・・おはよう」
ニッコリ微笑む沙羅を見て近藤はホッとしたように小さく笑んだ
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