第一楽章

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その後沖田は近藤と2人で庭の掃除をしていた 木葉は全部落ちてまっさらな木を沖田はジッと見つめていた何かと重ね合わせるように そこに沙羅が慌てた様子で駆け寄って来た……下駄も履かずに 「さ、沙羅さん!?」 下駄も履かずに出てくる沙羅を見て沖田も慌てた 「ちょっ!何してるんですか!?」 「それはこちらの台詞です」 「へ?」 沖田はすかさず自分の言葉をソックリそのまま返されキョトンとした 「こんな寒空の下に何時までも居ては風邪をひいてしまいます!」 「え、でも近藤さんも…」 沙羅に怒られ遠回しに近藤に助け舟を求めるが よくよく見てみると近藤は防寒完備万全であった 「・・・・・・」 「とにかく、一度中に入って下さい」 沙羅は沖田の手を軽く引いた
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