プロローグ

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『先日、ヨーロッパ各地で謎の生物が目撃されました』 「ぶはっ!」 途端に翔平は飲んでいた炭酸を吹き出した。 そしてすぐにテレビに目をやる。 ・・・・・・。 翔平がいつも見ているニュース番組である。 『目撃があった周辺では町から人が消えてしまうといった奇妙な事件が相次いでおり――』 画面に人のいなくなった町が映し出される 人が消えた代わりに大量の血痕だけが残されていたらしい。 ・・・・・・。 その後も、訳の分からん宗教団体やら学者やらがテレビに出てきては『世界の終わりだー』やら『この物達は宇宙から――』やらと発言しまくっていた。
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