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携帯から視線を上げずに彼女は鞄を持った。
「桍堵葉。悠斗がいないんだったら早く学校行こ」
そういうと携帯を閉じてポケットに無造作に突っ込み、桍堵葉に視線を送った。
そして返事も聞かずに歩き出した。
「あ、待ってよ桍堵音ちゃん。私も行く」
先に行ってしまう妹の桍堵音の後を桍堵葉は鞄を持ち、慌てて追い掛けて行った。
あとに残された3人の少女は、どちらが姉だかわからない2人をただ見送った。
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