消えろッ!

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「わし遅刻はしたくないんやけどな…」   時計を見ると始業10分前。 彼女らは追っかけが出来るなら授業なんて、遅刻なんて気にしない。 その根性はどこか尊敬してしまいたくなる。   「しゃーない…。悠斗の役目やのにな…。 覚えとれよ、悠斗…」   そういうと鞄を肩にかけ直し、片手で前髪を軽く後ろに流す。 それを見た女子はキャーキャーと騒ぎ立てた。   別に悠斗は悪くないのだが、やる瀬ない怒りを悠斗にぶつけることにした。
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