龍二・・・力の一片

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ツバメ「ほぉ~・・・・・ お情けかのぉ・・・ 手痛い言葉じゃ、 じゃが・・・今回はまともな戦いになるかも怪しいのぉ・・・」 こめかみに、青筋を浮かべながらも、ぶちギレるまでは至っていない燕。 それは今の状況を把握しているからだ。 ナル「・・・まっ・・・そうだな。 まさか、一人で戦う気か? 他の奴らならいざ知らず、俺ら相手にそのままってのは、侮り以外の何者でもないぞ?」 此処は珍しく真剣な表情の鳴が口を開く。 今までの行動から、鳴は戦闘が関わると、真面目になる傾向があった。 リュウジ「気持ちは分かるけど、仲直りした方が良いと思うよ?」 龍二は自分の我が儘を棚上げしてこう言い、珍しく、灰が殺気を龍二に向ける結果となった・・・ カイ「・・・自分勝手は相変わらずだ。 我が儘で傲慢で誰よりも強欲な龍二・・・ だが・・・久々に楽しむのも悪くない・・・かもな・・・」 灰は呟き、「香椎」と呼ぶ。 ちなみに、さっきの龍二の呟きを聞いた燕は、納得出来るがしたくないといった微妙な表情を浮かべ、鳴はひたすら苦笑・・・ 龍二は首を傾げるばかりだった・・・ ユウカ「・・・灰様・・」 沈んだ表情の悠夏が、ステージ端に現れる。 その声に力はなく、萎れていると言えるだろう・・・
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