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カイ「・・・無傷・・か・・」
チラリと横目で沙留達の戦いを見ていた灰は呟いた・・・
反撃の糸口さえ見付けられなかった悠夏達を見て、やはりおかしいと感じた灰。
カイ「(・・・雷華も・・・そうだった・・が・・・同じ階帝で・・・しかも仮契約・・・
普通は・・有り得・・ない・・)」
鳴の異常なまでの強さに疑惑が大きく出ている灰。
そんな灰の微妙な表情の変化を此処にいる2人は気付いた。
リュウジ「・・・?どうしたの?灰?」
ナル「俺達をどう料理するか悩んでるんだよ。」
鳴はニヤニヤしながら、灰の反応を待った・・・
ついでに、燕の状態も探る・・・
ナル「(・・・燕の顕現時間の増加に伴い、“力”がかなり衰えてるな・・・
大分セーブしてるみたいだし・・・
ちとキツイか・・・)」
そう結論付けた鳴は内心とは裏腹にニマッと笑って、言葉を口に出す。
ナル「その方が100倍萌えるけどな!!!」
ナル「んん??
あっ!!
燃えるけどな!!
だったわ・・・」
しっかり落ちを入れて、鳴節を披露して、前面の敵・・・灰に集中する。
龍二も同じで、燕に目配せして、一歩下がり、逆に燕が前にでる。
その際、鳴が手を龍二にグーで伸ばす。
リュウジ「ん?」
その思惑が分からず、視線を向けると、鳴もそっちを向いていて視線が絡み合う。
そして、それだけで意思疎通を2人は終えた。
龍二はうん。と頷き、ニコリと笑みを浮かべて、コンっと拳を同じ様に打ち付けた。
カイ「・・・・・・・・・・チッ・・・」
そんな2人の行動は・・・
灰を逆撫でしただけだった・・・
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