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今の灰の状態は、ベストではないものの、勇と戦った時に比べたら、全然今の方が良い。
それに比べたて、燕は以前灰と戦った時よりも更に力が制御されている・・・
制御といっても、力自体が抑えられているので、不利はいなめない・・・
故に灰は、2つの意味合いで、龍二を押しきらなかった・・・
一つは、鳴の実力を計り、この目で確かめる為・・・
もう一つは・・・
今の燕になら灰は間違いなく勝てるからだ・・・
故に灰は鳴を待った・・・
恐らく、悠夏には負けないだろうと予想し、その実力を計り、そして合流させて共闘させる。
それで漸く戦いが成立する・・・
実際の所、共闘して龍二達の勝率は、三割が良い所・・・
そしてやはり鳴は悠夏を下し、灰の前まで来た・・・
無傷で・・・
ならば・・・
カイ「・・・思う・・存分・・・やらせ・・てもらう・・・ぞ・・・」
呟きのごとき小さな声だったが、まずは嫉妬からか、龍二と鳴の仲を裂くように、その中間に手刀を振るう!!!
すると、その延長線上に氷が連なり、地面から生える氷柱が伸びた。
ナル「うおっと!!」
当然そんな、一撃を喰らう龍二達ではなくお互いに、左右にかわす。
それを見届けた後・・・
灰は目視が不可能な速度で鳴の背後に回った・・・
ナル「なっ!・・・チィ・・・」
直ぐ様気配を感じ、振り向く前にサイドステップでその場を離れつつ、水撃を変化させた盾を形成する。
それは、素早く一瞬の内に行われた素晴らしい行動だったが・・・
カイ「・・・まずは・・死ね!!」
盾などまるで紙くずの様にあっさりと蹴り破った灰の蹴りが鳴の脇腹に突き刺さった!!!
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