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カイ「・・・氷蛇、氷猿・・」
灰は、両手を振り下ろし、氷で象った蛇と猿を鳴に向かわせた。
氷猿は軽快な跳躍で上空から、氷蛇は、地を這うように足元から鳴を襲う。
同時攻撃は同時攻撃だが・・・
ナル「・・・こんなもんが効くとでも思っては無いわな・・?」
軽く後ろにバックステップする事により、雹夜と燕に並ぶ。
すると、2人は確かめることすらせずに、雹夜は氷蛇を、燕は氷猿を撃退した。
ツバメ「この程度・・・なっ・・!!」
ヒョウヤ「テメェ・・!!」
燕が、氷猿を焔雀で切り裂いた瞬間、氷猿の体は抵抗無く切り裂かれ、中から液体がかかったのだ・・・
そして、それがかかった瞬間、即座に凍てついたのだ。
ナル「・・・液体窒素か・・・考えたな?」
一時的にとはいえ、一気に2人の動きを封じた灰に賞賛を呟く鳴に、灰は・・
カイ「・・・それが・・最後・・の言葉か・・・?」
と、だけ言って、今までで最高速度の瞬動で鳴に拳を向けた。
ナル「・・・わぁお・・・俺は退散っと!!」
鳴は意地の悪い笑みを浮かべ、電維陣を解放した・・・
パァっと光が鳴を包む中、灰は全く気にせず、その拳を振り抜くつもりだった・・・
カイ「・・・なっ!!」
しかし・・・結果は、目の前の標的の顔ギリギリで、拳を止めていた・・・
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