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カイ「・・・ギリッ・・
卑怯・・な・・」
歯軋りと共に、灰は弾かれる様にそこから飛び退く。
と同時に、鳴の螺旋水晶が放たれる。
放たれた方向は真横。
先程まで龍二がいた位置。
と言うより、よく見ると龍二と鳴の位置が入れ替わっていたのだ。
灰は螺旋水晶を掌を向けて一瞬で凍りつかせると、更に瞬動で追い討ちを避ける様に、ステージをかける。
ナル「逃げな・・・
まぁ、逃がさないけどな!!!」
多少の強い笑みをうかべる鳴。だが手を灰に的確に向けながら、連続的に水撃を飛ばす。
カイ「的確・・・だが・・
手数・・・だけ・・か?」
灰の移動先にしっかりと狙われて水撃自体はかなりの精度だった・・・・
が・・・
灰相手に属性付加の攻撃程度では効くはずもない。
かわせる物は綺麗に交わし、当たりそうな物だけを的確に相殺した。
そして・・・・
思い切って気色を足に集中し、爆発的な瞬動で鳴に迫る。
ナル「うおっと!!!」
驚いた声とは対照的に、笑みを浮かべた顔で手を突き出し、カウンターの要領で灰を向かえうった。
が・・・
カイ「・・・甘い!!!
死・・ね」
キュッ!!
ナル「なっ!!!」
灰の動きに鳴の笑みが消えた・・・
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