2834人が本棚に入れています
本棚に追加
水が霧状に散り、爆散した辺りの視界が悪くなった。
ナル「っ・・・ぶはっ!!!」
一緒に埃まで舞い上げられていたのだろ・・・
それを吸ったらしき鳴が咽せていた・・・
そして、そのまま怨めしげに燕を睨みつけた。
ナル「燕・・・
もうちょとやりようがなかったかぁ?」
図々しくもそう言った鳴に燕は鼻を鳴らした。
ツバメ「ふん!
助けて貰って置いて文句を言うでない。
それより・・・そろそろほぐれたじゃろう?
馴れ合いは止めじゃ・・・
準備はいいのぅ・・?」
目を鳴の方に向けずに一点を見つめ、燕は言った。
疑問符だったが、それは確定事項で揺るがないものだと言うことを鳴は悟り、肩を竦めて、その場から少し離れ距離を取った。
それを視界の端に移し、確認を終えた燕は、大声を上げて口を開いた。
ツバメ「不様じゃのぉ!!!灰。
まさか今ので恐れをなして出て来れんのか?
それとも不覚にも傷を負ったか?
4対1では流石の貴様も分が悪いか?
じゃがそれも致し方なかろう・・・
弱いのが悪いのじゃ・・・
ふっ・・・貴様に龍二は渡さん。」
嘲笑たっぷりに燕は笑みを浮かべた・・・
ツバメ「(はてさて・・・見え見えの挑発に食いつくかのぉ・・・食い付けば作戦に移行出来るが・・・)」
燕が思惑通り行くかを思案してると・・・
燕の視線の先の霧の辺りが
凍てついた!!!
最初のコメントを投稿しよう!