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気色が光を放つ。
淡青の気色は周りの霧を完全に氷に変えて、それが針の様に尖っている。
それが弾かれた様に周りに飛び散り、巨大な気色の奔流を垂れ流す灰が現れた。
カイ「・・・決着を此処でつけるか・・・」
ゴゴゴッ!!!!
気色が波動となってリングを揺らし、結界を揺らした。
ツバメ「っ(・・・単純じゃのぉ・・)」
上手く食らいついた事に安堵するも、流石に今の状況を整理すると、灰の放つ気色は、破格だった・・・
それこそ燕が冷や汗を流す位には・・・
ヒョウヤ「っ!!・・コレが噂に聞く斧曜のマジかよ・・・
アニキに優るとも劣らねぇじゃねぇか・・・」
灰の凄まじい気色を見た雹夜は小さく呟いた。
その顔は焦りに歪み、気力は萎えかけていた。
だが・・・ある方向を見つめ、己を叱咤した・・・
ヒョウヤ「(・・・流石にこれじゃあ・・・っ!!!
アイツ・・・笑ってやがる・・
ふっ・・やる前に諦める奴があるかよ・・・情けねぇ・・・)
うっしゃ!!!」
雹夜は己の頬を叩くと視線を鳴から灰に戻し、戦闘態勢に戻った。
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