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ユウ「早い!!」
高い目線から全体を見ていた勇達は、鳴の動きと挙動を注目して見ていた・・・
不自然に感じさせない絶妙な気色のコントロールで気配を消していき、姿を透明化させて背景と同化した。
それは、注目していたからこそ知覚出来た微かな痕跡・・・
ステージに土煙が僅かに舞った・・・
その角度から、飛び上がったのを確信した勇達は、上空を見上げた。
その時、丁度赤と青の混ざり合った柱が上がった。
そして凛が目を見開いた・・・
リン「・・ッ!?バカ・・な・・・あれはッ!!」
纏った気色は、蒼色。
突き出された右手と、それを支える左手。その前に展開された電維陣。
見覚えのある‘それ’を見て、凛は知らず知らず叫んでいた・・・
リン「りゅ・・柳星っ!!」
姿は鳴。
だが、それ以外の全てが変わった別人。
そして、技が発動する。
リュウセイ「<水審星>」
鳴とは違った声が技を放った。
起ち上がった柱に穿つ様に。
全てを薙払う様に・・・
ツバメ・カイ「なっ!!!!」
2人が気付いた時にはもう遅い・・・
見上げた空は、澄み渡った青。
小さな島位ある巨大な水が降ってきたのだ!!!
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