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どんなに批判されても仕方ない。あの頃のあたしは、どうかしていたんだと思う。
会った男の子達は、ただの遊び目的の人もいたが、こんなあたしと真剣に付き合いたいと言う人もいた。けれど、結婚している事を打ち明けられる程、信用出来る人はいなかった。
これらの出会いで、今まで、あまり男の人を知らなかったあたしは、色んなセックスがある事に驚いた。同時に、出会い系サイトの危険性も感じ始めていた。
危険だと分かっていても、日常の生活で、疲れはて、荒れていたあたしの心は、ネットの彼氏を作らずにいられなかった。
嘘っぱちの薄っぺらな恋愛ごっこ。
その世界にどっぷり浸り、メールが来ないと疑心暗鬼にかられ、暇さえあればサイトを覗いて、自分に関する話題が出ていないかチェックする毎日。
そんなあたしが、出会い目的のサイトから足を洗ったのは、一人の男性が原因だった。
その男性は自営の社長だった。最初のデートの時、高級外車から、深紅のバラの花束を片手に降りてきた。
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