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とにかくなんとかしなくては…
あたしは愛人になりたい訳じゃない。勝手かもしれないが、お金で契約したくない。
あたしは確かに心の隙間を埋めてもらいたいと思ったが、愛人として縛られた関係は嫌だ。
あたしは、彼にどうしても愛人にはなれないと繰り返し言うしかなかった。
あまり頑なに拒むあたしに、彼もウンザリしたのか、渋々愛人の件は諦めたようだった。
「貴女はもう僕と会わないつもりでしょう?まぁ、嫌がる女性を無理強いしても埒があかないし…。」
「…」
「貴女も僕が嫌いじゃなかったから、何度かデートしたんだよね?」
愛人にならなくてもよくなった安堵感と、早く帰りたい一心で、あたしは彼と肌を合わせた。
確かに彼は異常な性欲の持ち主だった。
レイプまがいのセックス。一回果てても、そのまま続けて二回目に突入。おまけに自分は子供作れない体だからと、避妊もしない。彼が解放してくれた時には、あたしは起き上がる事も出来なかった。
もしかしたら、今まで付き合っていた女性は、そんな彼の横暴さに嫌気がさして逃げ出したのかもしれないと思った。
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