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「どーした?早くかかってこいよ!!」
手招きをしながら不気味に笑う。
その笑い方は御剣総監にそっくりだった。
組織の人間は皆、不気味に笑うのか?
「なぁ…早く来いよ。
…なんだったら、オレがそっちに行ってやろうか!?」
待ちくたびれたかのように言葉を放ち、鋭い目つきで睨み付けた!!
「『ぅぅ………!!』」
なんだ…この殺気……。
ただ、睨まれただけなのに……。
膝が震え、上手く呼吸ができない。
怖ぇ…怖ぇよ……。
あんな目つきで睨まれたら、何もできない。
一瞬でも気を緩めたら、確実に喰われる…殺される!!
修二、直也の二人は同じ事を思っていた。
いや…感じ取っていた!!
「一つ…一つ行動を間違えれば、オレ達は……死ぬぞ!!」
重い直也の言葉に、頷く事しかできない修二だった。
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