新たな標的と標敵…

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2001年 6月1日 ??? 長いようで短い………。 時間とはこんなに早く進むのだろうか………。 事故(ゲーム)から約…8ヶ月………。 「受刑者No,0004649………。目を覚ませ!!」 薄暗い牢獄の中で衛兵の声が響きわたる。 「……なんだ………」 ボサボサの頭に無精ひげの男が床に寝転がりながら衛兵を睨みつけた。 「総監殿…。こちらです」 4、5人の衛兵を連れゆっくりと総監が登場した。 「キサマか………。 1996の極悪犯と言うのは…」 1996とは1996年に起きた日本でもっとも地上最悪と言われた殺人事件の事である。 「へっ…だったらなんだよ。お偉いさんが何の用だ……」 バカにした態度で返した。 「キサマの刑は確か………」 「終身刑です!!」 自慢気に一人の衛兵が答えた。 「そう…終身刑だ。お前…外の新鮮な空気を吸いたいと思わないか!?」 「………」 黙り考え込む受刑者。 「私の与えた仕事を遂行してくれたら君を“自由”にしてやっても構わない………」 「お前等の事なんか信用できねぇな」 「キサマ!!総監殿になんて口の聞き方だ!!」 警棒を突き上げる衛兵。 「…まぁよい………。 だが、一つだけ言っておく。 チャンスはたった“一度”だけだ!!」
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