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彼の部屋となる場所に着いた。
小さな黒板には日付と誰かの名前が書かれているように見える。
しかしながら、それを読み取ることは不可能に近かった。
「今日からここがお前の部屋だ。
トイレ、シャワー室、洗面所は着いている。
食事は時間になったら係員が運ぶ。
食べ終わった食器は水で濯いで外に出しておく事。
原則として、自分の部屋から出ることは許さない。
わからないことがあれば同室の者に聞け。以上だ。」
一人の男が、割り込む隙もなくそう言い、彼を部屋に押し込んだ。
彼は抵抗せずに入った。どんなに頑張っても、ここから逃げ出すことは出来ないのだから。
彼を連れてきた男たちは部屋に鍵を掛けて、その場を去っていった。
彼が気付いた頃には、もう足音すら響いてはいなかった。
同室の者?誰かいんのか?
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