39人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなことを予想しながら、彼は次の言葉を待っていた。
しかし、そのクラスメートは意外な行動に出た。
―――地獄が始まった。
その日を境に彼はいじめに遭った。
そしてそれは、毎日エスカレートしていく。
人との接触はなるべく避けた。
そんな心配しなくても、皆、彼から離れていった。
彼を庇うことによって、いじめの対象にされてしまうかも知れないという恐れが、周囲の人々には当然の事ながらあったからだ。
いじめに遭って以来、彼は人を信じることが出来なくなった。
と言うよりは、人を信じたくなくなったのだろう。
彼は本気で、自分をいじめていたクラスメートを信じていたのだ。
たった一人の親友と呼べる存在なのだと、心から思っていたのだ。
―――何トイウ酷イ裏切リダ―――
最初のコメントを投稿しよう!