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―1分後
ようやく我に返り、頭に浮かんだ質問を一気にぶつける
『はぁぁっ?!
再婚するって決定なのかよ?!
俺の意思は無視か?!
…母さんだって…仕事一番の親父に愛想尽かして出てったのに…またその人に辛い思いさせんのかよ?』
「慎一…
確かに…お前の母さんには毎日辛い思いをさせて、それに気付けなかった…反省している
でも…頼子さんは、そんな自分でも好きだと言ってくれたんだ」
『…だからってこんな急な…』
親父の嬉しそうな顔を見たら自然と声が小さくなってしまった
「それに!!慎一には絶対に反対出来ない理由があるのだよ!」
それとは反対に親父は声を大にし、意味不明な事を口走る
『…?』
これが漫画なら多分、頭に[?]が何個も浮かんでそうな慎一を他所に、親父は上着の胸ポケットをあさっている
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