2人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
日焼け止めを塗ったあとに、帽子を身につけて、恭也くんと外に出た。
外は天気が良すぎて陽が当たる。
恭也くんはすごく楽しそうに散歩をしている。
どことなくイラッとする笑顔を崩してやりたいと思ったけど、やめた。
泣いたら泣いたで、宥めるのが面倒くさくなる。
「静華さん、ケーキ食べませんか!?
あそこに美味しそうなお店が―「いらない」
恭也くんが言い終わる前に私が答えると悲しそうな顔をした。
「それじゃあ、どら焼きとたい焼きはどうですか!?」
「いらない!」
さっきより少し強めに言うと、泣きそうな顔になっていた。
また、色々と話しかけてきたけど面倒くさいので無視をした。
そして、彼は泣いた。
宥めるのが面倒くさいとか思っていたのに、彼を泣かしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!