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1月3日、新年も間もない朝、携帯が鳴った。
「もしもし?」
『あっ、もしもし!?俺!明けましておめでとう。何してるの?』
「何って!?お正月だから、ゆっくりしてる…」
『腐るぞ!出てこいよ!?』
それは、竜也からの電話だった。
いきなりの電話で戸惑ってる夢芽(むめ)に竜也が言った。
『ロジウムで待ってるからな!』
夢芽が返事をするかしないか、電話が切れてしまった。
夢芽は竜也を密かに思っていただけに、高鳴る鼓動の速さを一人感じていた。
急いで支度をすると、車のエンジンをかけ、竜也の待つ[ロジウム]へと向かった。
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