最後の日

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先生の話では 植物状態が続くか死か どちらかしかないらしい。 私はこの話を聞いて 覚悟を決めた。 毎日おじいちゃんの お見舞いにいった。 おじいちゃんの 肌に触れた。 温かかった… おじいちゃんは 生きている。 でも2度と目を 開けてくれない。 声が聞けない。 空を抱くことが 出来ない。 おじいちゃん… 私はその日の夜 空を寝かせて 1人泣いた。 24年間おじいちゃんに 支えられてきた。 昔もしおじいちゃんが 死んでしまったら… と考えたことが 何度かあった。 私はその時も泣いた。 でも現実にその時が 近づこうとしている。 私には辛い現実だった。
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