川(夏)

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しかし僕にもそんな兄ちゃんに勝てる要素が一つだけある……………。頭の良さだ。 兄ちゃんに頭の良さで勝ってもなにも嬉しくない。兄ちゃんが頭が悪いのは当たり前なのだ。おそらく頭の悪さも学校一。 しかしイタズラするときや、悪巧みを考えているときの頭の回転速度は計り知れない。 そんな僕らは今、7月10日の放課後。友達と川にいる。 ここの川はイワナやらヤマメやらキレイな魚がいる。 川には橋が掛かっており、橋を渡るともう森のなか。この川は山沿いを流れている。 章の冒頭文で訳の分からない名前のジャンプをしたのは紛れもない。兄ちゃんだ。 敬治郎:「うわ‼すっげぇな‼‼」 感動してるのは敬治郎(ケイジロウ)。兄ちゃんと同級生であり親友。頭の良さとかは知らない。まぁ兄ちゃんより良いのは確かじゃない?
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