ランジェリー【改訂版】

ランジェリー～序章～

結い上げた髪は湿気を含んでいる。

夜の冷たい風はゆるやかに流れを作りすり抜けていく。

その、夜の深さに身震い。

孤独だから・・・・？

毎晩襲い来る不快な感情の波。

どうしても・・・。
拭えない。

どうしても、
にげられない。

否・・・逃げる気すらないのかも知れない。
ただ、いつもの事に。
日常になってしまっているのかもしれないのだから。