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あれから2年の間に結婚の約束をし互いに貯金もしていた。いまだに喧嘩もしない仲のいいカップルだった私たちは初めて大喧嘩をした。
「奈穂の言うこと極端すぎる。」
「だって、ぜんぜん考えてくれないもん」
「俺だって考えてる。奈穂は焦りすぎだよ。」
私は両親に会ってくれない彼を責めた。彼の両親に紹介してくれない彼を詰った。なぜなら早く結婚して彼を私だけのモノにしたかったから…今思えば、若さゆえの幼い考え。結婚したからって、永遠の幸せは保証されないのに。
毎日続く口喧嘩。私の焦りと裏腹に彼はのんびりとしていた。わざと、じらしているかに思えた。
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