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出会い
「にゃぁー」
飼い猫のクロの声で目が覚めた…いや違う。クロが私にのしかかっている重みで目が覚めた。クロは冬毛に変わったのと季節の関係か、スリムだった面影がない。
「あー…はいはい。起きるからそこをのきなされ。」
クロをお腹上からベットの下へと降ろす。
「ん…重い…」
二段ベットの上で寝ている鉛の声が上から聞こえた。どうやら鉛の方にも刺客、シロが行っていたみたい。シロとクロの重さは同じだから…重いよね鉛。
「鈴、起きたー?」
鉛がベットから身を乗り出して声をかけてきた。
「今さっきクロたんで起きたよ~」
私も身を乗り出して鉛に返事をした。ちょうど鉛と目が合って二人で笑った。
「まだ6時だけど、今日は神社の境内の掃除手伝うんだよね?」
鉛の言葉と共に時計を見る。朝の6時…今日は土曜日で学校が休みなのに早起き過ぎるだろ私たち…。
「ぁ…うん…そうだね。」
掃除の嫌いな私は小さく返事をした。
境内は広いから掃除するにも時間かかるから好きじゃないけど…お父さんとお母さんの思い出の場所だから、境内は好き。
「それじゃ、起きますか!」
2人でベットから出て、寒い!って言いながら1階へと降りていった。
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