メガネの開発

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博士は絶望した。 これまで開発してきたもの全てを、自分の子どものように慈しんでいた。 しかし、このメガネだけは愛することができなかった。 精巧であることは自分が誰よりもわかっていた。 だが、精巧であればあるほど、開発者として喜ばしいはずのことが、憎くてしかたない。 「私はなんてものを造ってしまったのだ…」
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