サムライ

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カグヤ「兄さん」 カナタ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 カグヤ「兄さんってば」 カナタ「落ちるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 カグヤ「兄さん……」 カナタ「この、豚野郎」 カグヤ「いや、今のおかしいでしょ!?」 カナタ「犬神家!……んあ?夢か? 」 カグヤ「起きた?まったく、ねぼすけなんだから」 カナタ「いやぁ、変な夢見ちゃってさぁ」 カグヤ「夢の話なんてどうでもいい!……今日がなんの日か、忘れたの?」 カナタ「ごめん。なんだっけ?」 カグヤ「もう!いいですよーだ!」 カナタ「うそうそ。忘れてないよ。今日はカグヤのサムライ大会の日だろ?」 カグヤ「まぁ……忘れてないならいいです。朝食が出来てますから、どうぞ」 カナタ「うん。いただくよ」 カグヤ「じゃあ、私は行きますから」 カナタ「ん?もう始まるの?」 カグヤ「ウォーミングアップの時間取りです。……行ってきます」 カナタ「行ってらっさーい。……さて」 もぐもぐ…… アナウンサー「……では次はスポーツ情報ですねっ!はいっ!」 カナタ「随分気合い入ってるな、このアナウンサー」 もぐもぐ…… アナウンサー「現在、圧倒的な人気を誇るスポーツ、『サムライ』のプロ情報です!No.1サムライこと、銀の腕の異名を持つ、ドイトウ・シバさんがまたまたやってくれました!今やオリンピックにも存在する『サムライ』は、来年より選抜試験を行い、オリンピック出場選手を決めます!その選抜試験にシバさんは顔パスだそうです!いやー、すごいですねぇ!カッコいい!シバ最高!」 カナタ「そっか。父さんは顔パスか。……にしても、このアナウンサー、テンション高いな……」 アナウンサー「結婚して!シバさん!結婚して!……どこ見てんのよ!!」 ブツッ、 ……ザー…… カナタ「いろんな意味で切れた……」
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