壱・準備

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よく見ればこの子も同じコートを着ている。 ということは、下級死神だ。 「あの~…退いてもらえませんかぁ? ものすごぉく危ないものが腹に当たってるんですけど……」 蓮だってお年頃の男だ。 胸を見せられたらそれはちょっと嬉しい。 って、俺はヘンタイかぁ!! 「あっ、ごめんなさぁい」 女の子はんしょっという掛け声と共に起き上がった。 蓮も続けて起き上がる。 「あんた誰だよ…」 「君こそだぁれ? 準備室にいるって事は、新しい子?」 「春樹 蓮。今さっき来た」 来たというより連行された。 「蓮君? こっちは露草 紅葉(ツユクサモミジ)! こー見えても二十歳だよ!」 間。 「と、年上ー!!嘘ぉ?!」 どっからどう見ても十代半くらいだろ。 「むー。これがちゃんと証明してくれるもんっ」 と言って、紅葉は豊富な胸を持ち上げた。 「見せんでいい!!」 確かに自然と目が行ってしまうけど。 「ちぇ…面白くないなぁ蓮君は…」 「……」 なんか、どっと疲れた。
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