序章

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?「アリス学園…か。明日から私たちが通う学校…」 ?「一度入れば成人するまで軟禁生活…本当にいいのか?後悔するんじゃないのか?」 ?「馬鹿にしないで。もう決めたの。私は…あなたに付いていく。どこまでも」 ?「なんだよそれ。ストーカー?」 ?「んだとこのガキ!!」 横から会話に入ってきた少年に、ロングヘアーの美少女は、その綺麗な顔を美しく彩っていた微笑みを瞬時に打ち消し、苛立ちの表情を浮かべる。 ?「何の役にもたたないくせに偉そうなこと言ってんじゃねーぞ!?」 ?「そんじゃてめぇは何の役にたつってんだよ」 ?「いい加減にしろ。馬鹿共が」 冷たい言葉を浴びせられて、二人は押し黙る。 ?「秋人。あれは持ってきたか?」 ?「当然」 秋人と呼ばれた少年は二人に錠剤を渡した。 ?「これを飲めば子供の姿になれるのね?」 秋人「疑ってんのか」 ?「別に」 そう言って少女は錠剤を飲み込んだ。隣にいる少年も続けて飲み込む。 気づいた時には、二人は子供の姿になっていた ?「それじゃ、行ってくる」 二人は秋人に背を向けた。 もうすぐ、夜が明けようとしている
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