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「……ん…?」
ゆっくりと目を開くと、真っ白い何かに視線がぶつかった。メガネが外れているのか、ぼやけて何も見えない。
あれ…?僕、一体どうしたんだっけ…?
「あ……起きました?」
隣から心配そうな声が聞こえて、そちらに顔を向けた。
赤い髪の人が僕をじっと見つめてる…気がする。
「…あの…メガネ…ありますか?」
「…あ、あぁっ、すんません」
その人は慌てながらメガネらしきものを手に取り、僕に手渡した。
そっとメガネを掛けると、今居る場所が校内の保健室だとわかる。
「…あ…」
僕にメガネを渡してくれた人にふと視線を移すと、一気に顔が熱くなる。
今朝僕に、キスした人だ……
僕はどうしたら良いか全く分からなくなり、ただ顔を赤らめうつ向いて黙り込んでいた。
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