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「…あぁ…の、先輩…?」
髪の赤い人は、おずおずと口を開き僕の顔を覗き込んできた。
うう、やめて、心臓がばくばくする…
「……顔…真っ赤ッスよ」
「だ、だって…、今朝あんなこと…」
やっとの思いでそれだけ言うと、赤い髪の人は申し訳無さそうに笑い軽く僕の髪を撫でた。
そして恥ずかしそうに話始める。
「…あー…すみません…先輩が、昔好きだった人に似てたからつい、我慢出来なくて…」
「………え」
無意識のうちに顔を上げると、赤い髪の人とばっちり目が合った。
その瞬間、耳の辺りまで赤くなるのが分かる。
「…あの…本当にすみません。こんなんだけど、俺本当に反省してるんでっ…」
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