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ぺこぺこと頭を下げられて、つい眉が下がってしまう。 見た目とは違って、礼儀正しいいい人なのかな… 確かにファーストキスだったけど、まぁ、女の子じゃないんだし…そんなに怒るような事でもないよね。 「…あの…僕なら構わないから、顔、上げて…?」 「…ホントに、許してくれます?」 「……う…ん」 そう言うと不安そうだった表情をぱぁっと明るくして、思いきり僕に抱きついてきた。 「ふあ……」 「ありがとうっ」 キスされた時も思ったけど、何だか甘くてくらくらする様な香りがする… 香水かな? そんな事をぼんやりと考えていると、体に回されていた腕がほどけた。 にこにこした可愛い笑顔で見つめられる。
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