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レイ先輩に絵本の読み聞かせをした次の日、僕は学校への道のりを歩いていた。 「ふわ……」 昨日つい遅くまで子供達の相手をしてしまったからか、いつもより強い眠気に襲われた。 僕はどうやら物心つかない内に両親に捨てられてしまったらしく、今はいわゆる孤児院と言われる場所、「春日養護施設」で暮らしている。 其所では僕が一番歳上のため、必然的に小さい子の面倒を見ることになっている。 兄弟みたいで可愛いから、苦痛では無いのだけど…… 元気がありすぎて、少し困っていたりもするんだよね。 そんな事をぼんやりと考えつつ二度目の欠伸をしようとした、その時だった。  
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