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「あっ……」 「うわっ」 後ろから走って来た誰かと体がぶつかり、僅かによろける。 地面に向けていた顔を上げるとそこに居たのは肩の辺りまで伸ばした赤色の髪に、耳には銀色のピアスがたくさんぶら下がっている、怖そうな男の人だった。 「あ、ご、ごめんなさいっ…!!」 僕はとっさに深々と頭を下げて、謝罪の言葉を述べた。 「………」 ……あれ? 何時までたっても返事は来ず、不思議に思った僕はゆっくりと顔を上げて相手を見つめた。 …あ、制服同じだ。 同じ学校の人なんだ… そんな事をぼんやりと考えていると、突然強く腕を掴まれそのまま前に引っ張られた。
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