~血溜~

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 「ああ……。やっぱりここもダメだったか……。」  楓は無残にもずたずたに引き裂かれている電話の電線を見て、愕然とした。  ――あいつらは、本当にこの村を赦さないつもりなんだ。  じわじわと追い詰められる、纏わり付く恐怖。  ――なら、私たちに残された逃げ道は一つ。  ……あいつらをどうにかして、朝まで生き残るしかない。
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