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――しかし、それがあの少女の伝えたい事なのか?
爛れた眼で必死に自分に託そうとしていたのはこれだったのか?
昭平は何か、もっと重大な何かを見落としている気がしてならなかった。
その時、生暖かい風が吹いた。
それは昭平の持つ日記のページを次々とめくった。
「あっ。」昭平は目を見開いた。
何も書かれていないと思われていた日記の最後のページに、文章が書かれていた。
日記に挟まれていた記事に注意がいって、最後のページを見逃していたのだ。
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