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アキトは、父方の従兄弟で歳は21だった。
都心の大学に合格するまでは近所に住んでいて、よく遊び相手をしてもらったもんだ。
「おー、いっちょ前に制服なんか着て。
ついこの前まで短パンにランドセルだったのにな」
不慣れな手つきで煙草に火をつけたアキトを見る。
「……煙草…」
「ん?ああ、最近吸い始めたんだ。」
黒い星がいっぱいついた箱(袋?)を見せて、白い歯を見せるように笑った。
「へー……早死にするよ?」
「あはは、だな!」
だな、って……
呆れながら見たアキトの横顔が、
前よりも何だか大人に見えた。
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