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やっぱダメかな?
諦めようと口を開きかけた時。
「いいだろう。お前が約束を果たす事ができたら、悠貴をやると約束する」
一度口にした事は、例え契約書を交わさなくても、この爺は反古にはしない。
ならば後は、手に入れるために努力するだけだ。
それからの俺は、学校に行きながら親父の経営の仕方に口を挟み、とにかく使えるコネを利用したりと、かなりの無理をやらかした。
それから2年後には、社長に就任した。
俺の就任については、かなりの反発があった。
まぁ、当然だな。
無茶な経営に、無能な人材の整理。
株主の解雇とか色々した。
だけどそのおかげで、一条寺は相沢との合併を免れたんだ。
感謝してもらいたいわけじゃない。
俺は、俺の望むモノの為に結果を残しただけだ。
会社や社員のためじゃないんだから。
俺が社長に就任して3年。
ようやく、相沢と肩を並べるだけの企業に成長した。
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