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悠貴が「うん」と言うまで、腕を離すつもりはない。
根負けしたのは悠貴の方だった。
俺が望む通りの返事が返ってくる。
内心で樮笑(ほくそえ)み、悠貴の腕を解放する。
そのかわり、さりげなく肩に手を回した。
その肩がぴくりと震える。
素直な反応が嬉しいと思ってしまう。
こんなにも感情が動く自分を珍しく思う。
だが、それは相手が悠貴だからだ。
俺が唯一執着し、欲しいと望んだ存在。
だから、決して逃しはしない。
必ず手に入れてみせる。
例え誰を敵に廻しても…。
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