楽しかった日々

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ゆーかはうん!と頷いて、ニカッと笑った 「ところでお母さんは?おみやげを持って来たんだけど…」 と言って僕は手に持っている果物の入った紙袋をつき出す 「ああ、ありがとう。俺の母さんどうだった?」 「どうだったって…優しそうな人だなって思ったけど?」 「そ、そうか。」 浩司が声を震わせながら言った 途端に亜沙子がプッ!と吹き出して、後の2人が次々に笑いだした 「え!?なに?何が面白いの?」 浩司がヒーヒーとお腹をおさえながら答えてくれた 「ヒー、俺のククッ、お袋がブッあんな言葉使いするわけッ、ないだろ?あっはははは」 今度は作苗が答えた 「あ、あれ、わた、私よっププッ、フフフフ」 作苗はお腹のかわりに口をおさえて、必死に下品な笑い方をおさえている 亜沙子はさっきから涙を流し、お腹をおさえてころげて回っていた。 「へ?あの声って作苗だったの?」 「そ、そうよ。ック!あっはははは」 作苗はとうとう吹き出して、思いきり笑ってしまった 「ひどいよ!みんな!」 「あはははは、ごめん、ごめん。でも、作苗の声に気付かない京介も悪いのよ?」 「それは、そうだけどさ……」 これは、ゆーかにカッコ悪い所を見せてしまったな ゆーかを見るとあはははは…と苦笑いしていた 僕は二度と引っ掛かるものか!と心に誓った 「で、おみやげは何を持って来たんだ?」 皆がようやく落ち着き、リビングのテーブルに座った時に浩司が言った 「そうだった。果物を持って来たんだ。……ほら。」 僕はそう言って、紙袋からメロンを出した その途端キャー!!と言う悲鳴を残して作苗がリビングを全力疾走で出て行った 僕は一瞬の出来事にポカンとするしかなかった。それはゆーかと浩司もそうだった 「ど、どうしたんだ?作苗は。」 我にかえった浩司が亜沙子に聞いた。僕はまだポカンとしていた 「ありゃりゃ、これは、『ブラックさな』が出て来たわね」 「ブラックさな?なんだそれ」 「作苗はね、メロンとか、スイカとかウリ系の食べ物が大嫌いなんだ。見ただけでさっきみたいに逃げちゃうの。なんでかは私も話された事はないけど……いや、話せないのが正しいか。相当なことらしくて、記憶がないらしいわ」
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