楽しかった日々

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なんとか2人をなだめて遊び始めた 最初はトランプで遊んだ 初めはババヌキから始めて、次にジジヌキ、7ならべ、真剣衰弱、大富豪(大貧民とも言う)の順番で遊んだ それぞれに得意分野があって 僕は真剣衰弱 浩司は7ならべ 亜沙子は大富豪 ゆーかはババヌキとジジヌキが得意だった でも、ブラックさなには勝てなかった ありえない程の運がブラックさなに加担していた もしくは、さな自体がイカサマを使っているのか さなが一番に抜ける確率は約8割だった ババヌキとジジヌキでは必ず罰ゲーム執行人になっていたし 大富豪では必ず献上されていた 7ならべはどんなにまぜても、カードが順番に出てきてるんじゃないかと思わせる位だった しかし、真剣衰弱ではそうはいかなかった どうやら、さなは『暗記』が苦手らしい 真剣衰弱の時のみ、運も離れてとても弱かった 真剣衰弱を飽きだした頃にはもうかなりテンションが下がっていた 「あ~あ、また負けちゃった……」 すると。亜沙子がしめた!と言い、さなをトイレへ連れて行った 「なにしに行ったんだろ?」 「さあ?っていうか、ブラックさな強すぎ。何回デコピンされたか。しかも何気に痛いし」 「あはははは。浩司兄は顔にですぎだよ」 ゆーかはいつのまにか、皆の事を兄(にい)や、姉(ねえ)というようになっていた 「ゆーかちゃんはババヌキがうまいよな。顔に全く出ないし。なんて言うんだっけ?えーっと……ポ、ポ-?」 「ポーカーフェイスかい?」 「そうそう。ゆーかちゃんはポーカーフェイスだよな。」 「それって、女の子にとってはあんまり誉め言葉じゃないよ~」 浩司はケラケラと笑った 「それにしても遅せぇな~。なにしてんだ?」 「そうだね。ちょっと遅……」 そのとき亜沙子がリビングに帰ってきた。 「やっほー!元に戻ったわよ!」 「なにがだ?」 と質問する浩司 「なにがだ?って、作苗に決まってんじゃん。ああ、これで私の立場が保てる……」 亜沙子が感動して泣いてる後ろから赤面したさな……作苗が出てきた 作苗は無言のまま浩司の横、僕の前に座った 「あ、あの、作苗?」 すると作苗はキッ!と僕を睨んだ。背中にはドス黒いオーラが渦巻いていた
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