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「コラ~!無視するな~!」
皆の口からあははははと笑いが溢れた
「私の名前は、笹口 亜沙子(ささぐち あさこ)よ。よろしく!」
亜沙子は、喋り方からもわかるように、活発な女の子だった
髪はショートで茶髪だった。本人は自毛だと言っている
作苗とは正反対の女の子で、本当なら僕の苦手なタイプだった
でも、話してみると、いろいろおもしろい事を言ったりして楽しかった
「うん!よろしく。えーと……」
「あー、亜沙子で良いわよ。」
「わかったよ。亜沙子。よろしく。」
「なんで、私のときだけ下の名前を躊躇しないわけ!?」
「なんか、する必要がなさそうだったから…」
「か~!言ってくれるわね~!」
その後、亜沙子をなだめるのに、15分かかった。
4人とも、転校生の僕を快く受け入れてくれた。
そして、僕が早く慣れるために、いろんな話をしてくれた。
3人で、校長先生にイタズラした話
浩司のお兄さんの話
僕の妹の話
亜沙子は実は学校の裏の世界では名の知らない者は居ないと言われるほど有名なネタ屋と言う話
など
僕も早く慣れるために、少々馴れ馴れしい位の口調で話した
僕と浩司のクラスは、1組で作苗と亜沙子のクラスは3組だった
浩司達は2年の時に仲良くなったらしい
出会ったのはこの屋上
昼飯を食べるために浩司がのぼって来ると、既に亜沙子達が弁当を食べていた。そこから知り合ったらしい
3人が思い出話をすると、決まって笑いがたえなくなる。
僕は3人がとても友達以上の仲良しと言う事がすぐにわかった
昼飯を食べ終えて、少しの間談笑した後
亜沙子と作苗は職員室に用があると言って、屋上を出て行った
僕は学校の案内を浩司に頼んだ
浩司はああ、良いぜと言って了承してくれた
案内と言っても、そんなに大きくない学校なので、部屋の説明は10分程で終わった。
でも、浩司が『サボっても見つからない秘密の昼寝場所』とか、『テストの隠し場所』などをいろいろ教えてくれているうちに昼休み終了5分前のチャイムがなった
「うわっ!ヤベェ!授業に遅れるぞ!次の時間は『プリントの鬼』の異名をもつ英語の牧田の時間だ!遅れると山ほどプリントが出される!おい早くいくぞ京介!!」
「う、うん!」
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