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浩司と廊下を全力疾走していると、ふと右側に変な部屋を見つけた。
あれはなんだろう?と思ったけど、そんな場合じゃなかったから気にしなかった
授業にはギリギリ間に合って、僕は怒られなかった。
浩司は授業に間に合ったものの、授業中寝ていたのを発見され、宿題のプリントを普通より5枚多く出されていた
今日の授業が全部終わって、担任の橋田先生がHRをすぐに終わらせたから、すぐに帰る事ができた。
帰りは、やっぱりあの3人といっしょだ
学校から一番遠いのは僕だった。
と言っても、僕の家から学校までは歩いて20分位だったので、僕の家が遠い訳じゃなく、皆の家が近かった
だから皆の家がどこにあるかその日のうちにわかった。
学校に一番近いのが作苗の家
二階建ての木造住宅だった
作苗はボロ臭いと言っていたが、僕は気に入った
次に近いのが亜沙子の家
作苗とは違い、洋風の家だった
しかも大きい
聞くと、亜沙子のお父さんは会社を作ってなにかの事業で成功したんだとか……
そう。亜沙子のお父さんは社長なのだ
亜沙子は
「そんなに凄い会社じゃないよ。それに、私、その会社のせいでお父さんとろくに喋った事もないし。やっぱ普通の家庭が一番だよ。」
と言っていたが、会社をたてて、事業に成功して…すごく偉い人なんだ。と思った。
そう思うと亜沙子のイメージが少し変わってきた。
最初は、口煩い普通の女の子と思ってたけど
それはお父さんが居ない家でお母さんと2人しかいないの部屋を明るくしようと思って自然に身についたものなんじゃないかと思った
浩司の家は前にも聞いたとうり、マンションだった。
全部で14階まであるマンションで、浩司は3階の351号室に住んでいた。
今度の日曜に妹を連れて遊びに行く約束もした
空はもう紅く染まっていて家の近くの公園にある時計は6時を10分も過ぎていて、僕はあわてて家に帰った
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