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「…あのな、瑠菜……」
「…うん、分かってる」
飛鳥の言葉に瑠菜が笑った。
儚げな笑顔で、此方に訴え掛ける。
「あたしはもう、いじめなんてしない。
…今度は傍観者でも加害者でもなく……飛鳥みたいな、救ってあげる人に成りたいな」
瑠菜がきっぱりと言った。…その言葉に安心した。
車のエンジン音が聞こえる。瑠菜の両親が瑠菜を迎えに来たのだろう。
「…飛鳥」
「……ん?」
「最後に1つだけ…良い?」
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