†1st story†

19/20
前へ
/242ページ
次へ
着替え終わり スタッフ用出口から出た。   次の町へと歩き始めると 明るい声に止められる。       深いため息を何度もしていた     彼女だった。       うつむいていたせいか 青白く見えていた 彼女の顔は   キラキラしている。       「ありがとう!    お酒、美味しかったよ!」       そして   歯をだして頬をゆるませた。       僕らがした事は 決して完璧に“良い事”という訳ではない。     でも   彼女は また来てね と優しく頬をゆるます。       (それが笑顔っていうんだ)     彼の囁く声                       いつの間にか             僕も笑顔になっていた。         【1st―…end】
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

585人が本棚に入れています
本棚に追加